借金の見方 2009 9 21
先日、借金の見方について、以下のように書きました。
こうした見方は重要なので、再度、掲載し、文章の追加をします。
「あなたは、いくら借金があるでしょうか。
1000万円でしょうか。
あるいは2000万円でしょうか。
いや、それ以上でしょうか。
個人で、これだけ借金があれば、すぐにでも破産しそうですね。
でも、あなたは破産しないでしょう。
あなたには、マイホームという資産があるからです。
日本政府にも巨額の借金がありますが、
同時に、巨額の資産があります」
そういうわけで、日本政府が財政破綻するような話を時々聞きますが、
それは、誤りです。
そもそも、この十数年で、
確かに政府の借金は大きく増えましたが、
同時に政府の資産も大きく増えたのです。
さらに個人金融資産も大きく増えたのです。
そういうわけで、政府の借金の余力は増えたのです。
しかも、政府の借金は、円建てであり、外貨建てではありません。
その上、国債の市中利回りは、先進国で最も低いのです。
つまり、これは、世界で最も安全な国債であることを意味します。
さらに言うならば、日本は、先進国の中で、インフレ率が低い、
というよりも、長期間にわたるデフレに悩まされているのです。
インフレの心配よりも、デフレを何とかすべきです。
それでは、なぜ、今まで財政破綻などという大げさなことを言ってきたか。
それは、理由があったのです。
そのぐらい厳しいことを言わないと、永遠に、
「狐や狸しか通らない道路や、まるで釣り人のための港湾、
鳥は、たくさんいるけれど、やはり閑古鳥が鳴く空港」を作り続ける心配があったからです。
予算をつける方から見れば、
苦労して集めた税金を、こんなことで無駄遣いされてしまうのでは、
実に悲しくなってしまうのです。
このような支出は、とうてい納税者を納得させることはできないでしょう。
不透明な支出が多かったと思います。
「この支出は、納税者に説明できるか」と考えるべきだったのです。
今までは、納税者不在の政治で、
「お上が決めたから国民は従え」という政治だったのです。